はてなプロ野球'05:HR王の非情な劇場

        SB 8−5 楽天


          勝利投手:地味な助っ人 2勝1敗
          敗戦投手:トヨ様 2勝2敗1S  
          HR:声が聞こえたなら、神の声さ 23号

http://www.nikkansports.com/ns/baseball/professional/score/2005/200508050eh.html
 


 千葉マリンスタジアムから始まった楽天試練の9番勝負の4日目はnWo福岡SBホークス戦。「前日までの3戦での惨状すら霞むほどの試合になるのでは?」という諦めの感情が球場を包み込む中、田尾監督炎上ストロングスタイルこと山村を投入。失点記録を更新する意欲を見せる。

 ところが、山村が初回を三者凡退で切り抜けるという奇妙な事態が発生。なんと三回までランナーを出さないという奇跡をファンに見せるのであった。
そんな山村を援護したい打線は
初回:礒部(ヒット)→沖原(三振)→吉岡(ゲッツー)
2回:三者凡退
3回:高須(三振)→中村(2塁打)→イ左ケケ(四球)→礒部(三振)→沖原(投ゴロ)
と、いつも通りの楽天野球で山村を援護。更に守備でも4回表に大村の打球を佐竹が見逃してあわやランニングホームランな三塁打に仕立て上げると、王子こと川崎にあっさりヒットを許し先制される。この後、山村はゲー二ッツバティスタ死球を炸裂させアメプロへのコンプレックスをアピール、対するnWo福岡は川崎の牽制死とバティスタ電波受信盗塁死というアメプロ仕込みのエンタメ野球で対抗する。

 nWo仕込みのアメプロ野球の血は投手陣にも流れているらしく、4回裏に星野が攻められる。
吉岡(四球)→山崎(2塁打)→鷹野(2塁打)→トレーシー・高須(凡退)→中村(ヒット)→イ左ケケ(ゴロ)
という楽天のハイスパートレスリングで3失点。星野はジョバーとしての役目を全うする形となった。
その次の回にnWo福岡は下位打線ながらも軽々と2得点して楽天に追いつくのだが、同点止まりでこの回の攻撃を終わらせると、投手陣が5回の裏に1点献上して楽天を延命処置。「お前等相手の1点差など点差の内に入らんわ!」と余裕を見せつける。

 nWo福岡の余裕の表情に追い詰められた田尾は6回という早い回に吉田トヨ様を投入。松中、ズレータを連続三振に取り、6回表はしのぐが7回表にSB打線がロックオン。2得点を上げ、余裕の逆転劇を見せつける。nWo福岡打線はその後アメプロおなじみの正義側の一方的な攻撃を開始。8回に松中の盗塁ムーブでフィニッシュ予告をすると、9回にバティスタのシットダウンパワーボム(HR)が出て楽天は3カウント。8−5という点差を見るだけでは微妙にいい試合を見せたように見えるが、実際はnWo福岡のワンマンショーだったというアメプロの王道を見せつけられた試合であった。


NEXT BATTLE

                          VS 福岡SBホークス
                          IN フルキャストスタジアム